準備(サクラエディタのインストール)
今回紹介する手順では、サクラエディタを使用しますので、下記手順に沿って事前にインストールをお願いします。インストールは非常に簡単なのでご安心を。
サクラエディタのインストール(ダウンロード)手順とサクラエディタでできること
サクラエディタで正規表現ではなく普通の文字として認識させる(エスケープ文字の使い方)
正規表現で使用される特殊な文字は「メタ文字」と呼ばれ、普通の文字とは違う特殊な働きをします。それらの「メタ文字」を普通の文字として認識させたいときに有効なのが、「エスケープ文字(退避装飾)」と呼ばれるものです。エスケープ文字の使い方は非常に簡単で、普通の文字として扱いたい文字の直前に「/」を付与するだけです。では実際に、正規表現ではなく普通の文字として認識させる手順を紹介します。
正規表現ではなく普通の文字として扱いたい場合
まずは、 置換したいデータをサクラエディタに貼り付けます。今回の例では「?」を置換したいとします。
1.検索タブの置換(CTRL+R)から置換機能を起動する。
2.正規表現を使用するので、「正規表現」にチェックをいれる。
3.ほかのチェック項目は記載されている通りなので必要に応じて。
4.置換前に「\?」を、置換後に置換したい文字(今回は空白)を入力する。
※メタ文字である「?」を普通の文字として扱いたいときは「\?」と表記
「\」→ 退避修飾(エスケープ)。直後の文字を普通の文字として扱う
「?」→ 直前のパターンが0回または1回現われる
「\」がない場合、「?」はメタ文字としての動きとなる。
5.「置換」または、「すべて置換」ボタンを押して置換する。
※テキストボックスの右端の▽をクリックするか、テキストボックス内で「↑矢印」キーまたは「↓矢印」キーを押すことで、入力履歴が表示されます。過去の履歴も残っているので、複雑な置換条件などを再処理したい場合などに非常に便利です。
以上の手順で、指定文字以降が空白に置換されたことが確認出来ます。
例1)正規表現が複数連続している場合
例えば、「?」以降の文字すべてを指定する
「\?.*」
を、すべてそのままの文字として使用したい場合、
「\\\?\.\*」
となります。すべての文字の前に「\」を付与した形ですね。一見ややこしそうに見えますが、メタ文字の前に「\」を付与しているだけなので、難しく考える必要はありません。ただし、メタ文字ではない普通の文字の前に「\」を付与すると、また違った動作になったりエラーになったりするので、そこだけ気を付けていただければと。
例2)正規表現を全く必要としない場合
1.検索タブの置換(CTRL+R)から置換機能を起動する。
2.正規表現を使用しないので、「正規表現」のチェックをはずす。
3.ほかのチェック項目は記載されている通りなので必要に応じて。
4.置換前、置換後に置換したいそのままの文字列を入力する。
※「正規表現」のチェックをはずしているため正規表現は使用不可
5.「置換」または、「すべて置換」ボタンを押して置換する。
以上、「【サクラエディタ】エスケープ文字 ~特殊文字を普通の文字として認識させたい~<正規表現>」でした。
おまけ(そのほかの置換処理一覧はこちら)